もくじ
40代からの太らない体の作り方のポイント
「40代からの太らない体の作り方」を読みました。
この著者は、アンチエイジング医療の専門医として病院をつくった満尾クリニック院長であり、医学博士の満尾正さんが書かれている本です。
”歳をとることは避けられない。だけど、老化の速度や程度は抑えることができる”という観点から満尾さんは、老化のスピードを抑えながら病気を予防してこうという新しい医療の試みをされています。
確かに、予防医学って今からの医学の一つとして注目されていくと思います。実際アメリカでは、医療費がアホみたいに高いので、予防医学はかなり進化していますもんね。
日本でもこれから”予防医学”というものはさらに注目されるでしょうし、その予防医学の方法としてもこの本に書かれていることは大事になっていくのだと思います。
この本に書かれていることは、どちらかといえば、「病気を直す従来の医療」から、「より元気に生きるための健康をつくる医療」として視点をおいた新しい医療の形であるとも言えます。
その医療を通して、「太らない体」にも医学の面から言及されています。
この本はそんな老化予防と太らない体を手にいれるための方法が書かれている本です。
40歳前後を境に太りやすい体に
人は40歳前後になると老化によって筋肉が減って脂肪が増え、太りやすい体に代わります。
そして、太りやすい体になるということは、病気をも誘発するため、注意が必要だといいます。
その太らない体になって病気を予防するためのキーワードがDHEAです。
これは若返りホルモンと呼ばれており、ミラクルホルモンとも言えるほど素晴らしいホルモンなんだそう。
というのも、そのDHEAホルモンを促すことにより、さらに若々しくいられるというから、とても大事なのだとわかります。
そして、このDHEAホルモンの分泌を促すにはちょっとしたコツがいるんだとか。
そのコツをこの本では紹介しています。
アンチエイジングのポイントは活性酸素の除去から
まず、老化を抑えるために気をつけたいのが活性酸素をできるだけ除去していくこと。「活性酸素」とは、「体をさびさせてしまうもの」で、本来活性酸素を除去する消去酵素というのが体の中で働きますが、歳とともに減っていくのだそう。アンチエイジングの視点からいうとこの消去酵素をどう抑えていくかがポイントとなってきます。
その抑えるためのポイントとして3つのことが挙げられています。
食べ物に気をつける
抗酸化作用がある食べ物をとること。代表的なものを挙げると・・・① ベータカロテン:人参、かぼちゃ、ほうれん草
② ビタミンC:レモン、みかん、ブロッコリー
③ ビタミンE:アーモンド、ほうれん草
④ ポリエフェノール:赤ワイン、ブルーベリー、ココア、りんご
⑤ フラボノイド:レタス、春菊、玉ねぎ
特におすすめの食材として挙げられているのが「人参」。
人参には、抗酸化作用だけでなく、抗がん作用もあって、食物繊維や、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCほかカリウムや、カルシウムなども含まれています。
そうそう、話はそれますが、目にもいいんだとか。
日本では目にいい食べ物というとブルーベリーが挙げられますが、カナダなどでは人参が挙げられています。
活性酸素を発生させないこと
そして一緒に気をつけたいのが、体内に「活性酸素」をたくさん発生させないようにすること。活性酸素を大量発生させないためにはさらに5つのポイントがあり・・・
① 喫煙
② お酒の飲みすぎ
③ 激しい運動
④ 食べ過ぎ
⑤ ストレス
この5つの行為が一番活性酸素を出してしまう行為とのこと。アンチエイジングのためにもできるだけ控えたいです。
糖化にも気をつける
そして、体をふけさせる原因でもある「糖化」にも注意が必要で、その「糖化」をしないようにする食べ方にもポイントがあります。① 一気に大量に食べないこと
② 糖質の多い食材はたくさん食べないこと
③ 十分に間を置いて食べること
では次は太らないためのポイントを紹介します。太らない、体をしぼる方法としてあげられているのが運動です。でも一概に運動と言っても効率的に体を絞る方法があるようですが、そのポイントが3つあります。
太らない運動のポイント

太らない体を作るために3つの方法が紹介されています。
① 有酸素運動
② 筋肉トレーニング
③ ストレッチ
それぞれ紹介していきます。
① 有酸素運動のポイント
①の有酸素運動に関しては、はぁはぁと息が上がるぐらいにきついものではなく、「ややきつい」ぐらいがちょうどよく効果的なんだそう。特にわざわざ運動をしなくとも、ちょこちょこと運動することを推奨しています。効果があると言われるものが「駅の階段の」健康法で続けていると必ず効果があらわれます。
一番いいのが、生活の中でチョコチョコと歩いたり、体を動かすこと。
太っているひとほど「座っている時間が長い」と言われますが、日常の活動をできるだけ歩いたり、体を動かすだけでも、全然違うんだとか。
ちょっと電話でできることを歩いて行ってみる。
ちょっと声をかけてしてもらうことも自分でやってみる。
ちょっとリモコンで操作できることを動いてやってみる。
結果的に日常生活ちょこちょこ動いている人と、全然動かない人の消費カロリーは結構バカにできないようです。
② 筋肉トレーニングのポイント
筋力トレーニングで若返りホルモン「DHEA」の分泌をよくすることが最近の研究ではわかってきました。その筋力トレーニングで気にしたい筋肉は4つだけです。
① ひざを伸ばす太ももの前面の「大腿四頭筋」
② ひざを曲げる太ももの後面の「ハムストリング筋」
③ お尻の「大殿筋」
④ 上体を支える「腹筋群と背筋群」
その4つの筋肉の効果的な鍛え方もこの本では絵付きで説明されていてわかりやすいです。
③ ストレッチ
太りにくい体になることは、やわらかい筋肉をつけること。つまり、やわらかい体になることで太らない体もつくれます。そのストレッチのポイントとして挙げられてるのが
① 時間を20秒以上かけてゆっくり伸ばす。この時反動はつけないようにする。
② 伸ばす筋肉や部位を意識して行う。
③ 痛みがなく気持ちが良い程度に伸ばす。
④ しっかりと呼吸をして呼吸を止めないこと。
伸ばす部位をきちんと決めてその伸ばしているところ意識することが一番のポイントのようです。
そして最後に紹介されているのがマイルド断食
マイルド断食で内臓を休ませる
このマイルド断食というのが、内臓を休ませることで、「排泄機能」を高める効果があるんだとか。このマイルド断食にむいている季節が春か秋
方法は簡単で、野菜ジュースをとって一日を過ごします。
結果、内臓を休ませることで、老廃物のそうじをし、結果的に体の若返りに大きな効き目があるとされます。
実際マイルド断食をされた方は体が変わっていくのが実感できるとのこと。
特に実感できるものとして、便秘の解消や、皮膚の状態が良くなることです。
そしてこの本では太らない食べ方も紹介しています。
例えば
・ GI値の低いものを選んで食べる。
・ 量は腹八分にする。
・ とにかく良く噛んで食べる。
・ 食べる順番は野菜から。
・ 午前中は食べるよりも「出す」に気をつける
・ 油に気をつけるオリーブオイルのすごいパワー
などなど、食事がどれだけ大事なのかが書かれています。
人間の体は食べるものできていると言っても過言ではないですからね。
食べ物から自分の体を変えていくことが一番の近道なのだとこの本を読んで思いました。
食べ物、運動などちょっとしたコツで老化を遅らせることができる。
自分の体には責任をもたなければなりませんが、40歳からはさらに気をつけることで結果見た目や体力が変わってくるんでしょうね。
この本を読んでそれを実感しました。
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